オリエンタル印画紙
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オリエンタル印画紙の特性ここでは、サイバーグラフィックス株式会社(旧オリエンタル写真工業)から掲載許可をいただいた印画紙3種類の特性曲線を紹介し、それを見ながら各印画紙の特性を解説します。印画紙の特性は、ネガと密接に関係するものですから、前ページのフィルムの特性曲線も合わせてご覧ください。 1.ニューシーガルG
非常にきれいなグラフになっています。軟調ほどISO Speedが速く、中間直線部もきちんと傾きが変化している、というように、号数印画紙の典型といえます。 立ち上がりは急激で、肩部分はゆっくりと変化して最高濃度へ達するという特徴から、Plus-XやNeopan400プレスト、Tri-Xのような、急激に立ち上がって肩部を持つフィルムからプリントするに適しているといえます。
<上に戻る> 2.ニューシーガルセレクトVC-FB
フィルターで階調コントロールするマルチグレード印画紙です。特性曲線を見ると、号数を変えても中間直線部分の傾きは変わりません。ハイライトの立ち上がりとシャドー部の曲線の形で変化を付けて、軟調や硬調に見せているようです。中間調は一緒ですから、号数印画紙で号数を使い分けたときのような、シャドーからハイライトまできれいに階調の差が出る、ということはないでしょう。 また、どのフィルターを使っても、ハイライトの立ち上がりはゆっくり目ですから、T-MAX系のフィルムでもそこそこ自然な階調の再現はできると思います。
<上に戻る> 3.ニューシーガルセレクトVC-RP
基本的にはVC-FBと同じ特性を持っていますので、調子の詳細は省きますが、RPの方が、より立ち上がりがゆっくりで、シャドーの肩部の曲線もきついので、FBよりもT-MAX系とのマッチングは良さそうです。 シャドー部の曲線がきついので最高濃度点はばらついているのですが、ハイライトの立ち上がりがゆっくりの為、グラフの見た目ほどLERは広くなっていないようです。 ここで紹介した3つの印画紙とも、ダブルガンマ等の傾向もなく、素直な特性曲線ですので、不自然な階調にはならない印画紙だと考えられます。
サイバーグラフィックス株式会社
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