基本的な手順

追加の手順

 

プリント編(1K)

調子再現編(1K)

データ編(1K)

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現像に必要なもの

道具

  • 現像タンク
    プラスチック製とステンレス製があります。ステンレス製の方が液温管理がしやすいです。
  • 現像リール
    これもプラ製とステンレス製があります。タンクに合ったものを使います。
    ※ここでは、ステンレス製タンク・両溝式を使用した手順を説明します。
  • メスカップ 4個くらい
    現像液、停止液、定着液、(水洗促進剤)を入れます。
  • 温度計
  • 暗室時計(一般の時計でも代用できます)
  • フィルムピッカー
     パトローネの中に入ってしまったフィルムの先端を引き出すものです。 本には、「栓抜き」とか書いてあるものが多いですが、これを使った方が失敗が少ないです。
  • 暗室・暗袋
  • スポンジ
    写真用のなめらかなスポンジ。

薬品

これでほぼ必要最低限だと思います。

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フィルム現像の手順

1. 現像液・定着液・停止液等、処理液を作ります。そして液温が20度(T-MAXデベロッパーは24度)になるように調節します。

  • 作り方は各薬品のパッケージの指示に従います。(粉末の現像液、定着液は前日までに用意しておきます。停止液は酢酸の1.5%水溶液を直前に作ります。水でも代用できます。)
  • 薬品の調製に同じメスカップを使用するときは、停止・定着液のあとに現像液を作らないでください。現像液に酸が混入してしまい現像能力が無くなってしまいます。

 

2. フィルムピッカーを使って、パトローネからフィルムの先端を引き出します。

3. 暗室(暗袋)内で、フィルムを現像リールに巻きとります。

  • フィルムの先端をまっすぐ切って、リールの中心で固定して巻いていきます。巻くのを失敗すると、せっかくの写真がダメになりますので集中して!。明るい部屋でよく練習した方がよいでしょう。

 

いよいよ現像開始です。

攪拌(3K) 4. 明るいところで、現像タンクの注入口から現像液を入れます。時計をスタートし、タンクの底を机などで軽くたたき、はじめの30秒~1分間は連続撹拌をします。

  • タンクの底を机などで軽くたたくのは、フィルムについた気泡を取るためです。
  • 撹拌の方法:LPLタンクを例とすると、注入口にふたをして、タンクを逆さまにして、戻す操作をします。(右図参照)

5. 30秒が経過したら、その後は30秒ごとに5秒間の周期で撹拌をします。

  • 5秒間で2回タンクを上下に回転させるくらいの速さがいいでしょう。

6. 現像時間になったら、注入口から現像液を捨てて、次に停止液を入れます。

  • 現像液の時と同様にタンクの底を机などで軽くたたき、連続撹拌をします。

7. 停止液を捨てて、定着液を入れます。

  • 撹拌は現像液と同じくらいでよいでしょう。

8. 定着時間になったら(3~5分くらい)液を捨てて、流水で30秒~1分くらいすすぎます。

9. 水洗促進剤にフィルムをリールごと1~2分間浸し、流水で5分以上水洗します。

  • 促進剤を使わないときは、そのまま流水で15~30分ほど水洗します。

10. 乾燥します。

  • 水を良く切った後、フィルムをリールごとドライウェル液に30秒浸し、フィルムをリールからはずしてクリップでつるして、ドライウェル液で軽くしめらせたスポンジでフィルムを軽く拭って水滴がついてない状態にし、そして乾燥させます。
  • ドライウェルを使わない場合は、つるしたあとに水で軽く湿らせたスポンジでフィルムを軽く拭います。

11. 乾燥したらネガを切って市販のネガシートに入れます。

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