大学の研究室の教授が今年3月に定年退官され、今日、退官記念パーティーがあった。
オイラは直接指導してもらってはいないけど、同じ研究室であり、
退官パーティーなんて一度しかないわけだから、出席した。というか、
カメラマンをやってくれということで、参加者としてだけではなくスタッフとして参加した。
写真化学の先生なのに写真を撮っているところとか、撮った写真を見たことが一度もなかったから、
先生は根っからの「化学者」なのかなぁと思ってたんだけど、我々教え子からの記念品を聞いて考えが変わった。
カメラ一式を贈ったんだ。それは、こちらから「写真でも楽しんで下さいね」ということじゃなくて、
先生が希望されたものだったんだ。
最近カメラメーカーやフィルムメーカーで研究開発をしている人の殆どが写真経験がないってよく聞く。
そんな人が写真家にとって良いカメラやフィルムを作ることなんかできるわけがないって思っているんだけど、先生は写真を好きだったんだなあと思うと、嬉しくなった。
これからは写真を「楽しんで」下さいね、先生。
(1999年10月16日)