涙
後輩がやめる。一応ヘッドハンティングみたいな形で。その送別会で彼は組織と同期たちの境遇で感じていたことをボスに熱く訴え、本気で泣いた。
彼は会社が変化をしようとしていたときに入って、いろんなことが起きて疲れてたのかもな。そんなときに会社設立のメンバーに誘われて、そっちに賭けてみようと思ったんだろうな。
彼は賢い、これは周囲の一致した評価だと思う。一方で要領は決していいとは言えないし、時々プロ意識に欠けるように見える。その一端はオレの新人教育が悪かったとも言えるが、新会社は今より小規模だから、より責任が重くなる。潰されないでいい仕事をして欲しいな。彼にとっていい会社にするためには彼自身が動かなきゃいけないわけだ。
オレも彼からいろんなものをもらった。そんな彼と一緒に仕事できなくなるのが本当に残念だと、涙をみて改めて思った。
(2001年6月23日)
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