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プラチナプリントを観た

 

清里フォトアートミュージアムでプラチナプリント展を観た。

プラチナプリントは、一般の黒白プリントの画像が銀で形成されているのに対して白金を利用したもので、より美しい階調と長期保存に優れているのが特徴。

このexhibitionはその美しさを紹介するのが目的(テーマ)だと思うんだけど、確かに美しいのは分かった。
でも、シャープで美しいのは近年再プリントしたやつだし(モダン・プリント)、古いのは保存状態が悪い(プラチナは問題ないんだけど、紙の劣化が凄い)しで、あまり魅力を伝えているとは思えなかった。

一番印象に残ったのは、ウィル・ヒロシ・オダ&リサ・モリソン・オダの作品。ウィルのプラチナ印画の上にリサが水彩で彩色したものなんだけど、プラチナ感光液を塗った刷毛の痕が透明感のある水彩の色とマッチしてていいなと思った。
他のは・・・ほとんどが「ゼラチン・シルバーで観てぇー」って思った(笑)。ゼラチン・シルバーの方が黒が締まって見えるし階調も美しいと思うのはオイラだけ?

 

(2000年8月13日)

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